息抜き読書

下地イサム

息抜き読書

部屋ごもりをして曲作り探究に余念のない日々を送っています。座りっぱなしなので、腰痛を警戒しながらストレッチをしたりスクワットをしたりしながら一応なんとか奮闘していますが、やはり凝りは半端ないです。

そんな中読書は最高の息抜きになりますね。横になって伸びながら本を読むと、もうね、薄着で羽毛布団の中に入りたいと思うぐらい、穏やかな気持ちになるのです。周囲をせせらぎや森や砂浜に囲まれていたら、などと想像すると、もう他に何もやりたくなくなります(笑)。
妄想は危険です。

今日読んだ浅田次郎のショートストーリー集『アイム・ファイン』は面白かったなぁ。
「いま、どこ?」というタイトルの超短編は、我々が携帯を持つようになって失ってきたものが、絶妙な文体で面白く書かれていて共感しました。

「書斎症候群」は、部屋ごもり職業人種の宿命的肩凝り、腰痛を嘆きながら、それでも達成した後の開放感を確信して書き続ける作家の心情が、これまた同じ籠り族の共感を呼びます。

1ストーリー平均6〜7ページぐらいでしょうか?シンプルなのにうまい!伝わる!そんな超短編も、長編に負けず劣らず書くの難しいんだろうなぁ。