4メートルの嘆き

下地イサム

4メートルの嘆き

ということで、もしかしたら多良間島や水納島の美しい写真を楽しみにしている人がいるのかな?と思い、今日2度目の更新でございます。イェーイ!

しかーし!

ごめんなさい。
僕はAの窓側、島が見えたのはKの窓側でした。僕側の窓からは青い海だけが、雲の合間から、静止画像のようにずっと見えていました。それでもとてもきれいだったので、きっと反対側の席からは、島の緑と砂浜の白と海の青とが、鮮やかなコントラストで見えていたはずです。

ま〜飛行機の窓ですよ。これはもうくじ引きの世界ですね。電車の窓と違って、景色が眼下に見えるために、こちら側の席から反対側の景色は見えません。片や美しい島々の景色、反対側はただただ海だけ。わずか4メートルと離れていないプロペラ機内のこの距離で、当たりとハズレを感じさせる、図らずも無情な格差でございます。むしろ悪気がないだけに「仕方がないね」と自分に言い聞かせる切なさよ。これはもう運命と言うしかありません。料金が同じだけに、見えない人の無念感はひとしおでございます。僕のような島育ちの人間でさえ、「ああ残念だ」と思うぐらいですから、生まれて初めて宮古・八重山を旅行するという人は、損した感半端ないでしょうね。
4メートルの嘆き、心中お察しいたします。
楽しくてもう一度来たいと思えるいい旅になりますように。
前の席にいた仲睦まじい老夫婦へ。

今日の写真ではありませんが、先日東京から沖縄に向かうKの座席は当たりでした。ここぞという時はKですな。
なるほど、Kは「ここぞ」のKか!