眠い

下地イサム

眠い

「おやすみなさい!」
と言ったら、
自動的にまぶたが重たく閉じて、
のび太くんのように、
すぐに深い眠りへと落ちていく。
いいですね。

そのスイッチが探せません。
幼少期を取り戻すだけでいいんです。
だけでね。
しわもしみもしらがもね。
嗚呼、雑念たちよさようなら...。
目を閉じて何も見えず、
悲しくて目を開ければ、
嗚呼...
こうして醒めていくのです。

誰が揺り動かしても、
決して起きるものですか。
今日は眠ると決めたら眠るのです。

「おやすみなさい!」