宮古島のことば

下地イサム

宮古島のことば

「かまつぬゆがみてぃまい、とぅなす°とーゆがみやならん」

今日、何気なく宮古島の方言についての本を読んでいたら、

この言葉がとびこんできました。

「す」に「 ° 」はどう読むの?

なんてことはとりあえず置いておいて(笑)、

その言葉を直訳すると、

「たとえ顔が歪んでも、隣近所と歪んではならない」

となります。

少しばかり生々しい表現ですが、

狭い島の近い人間関係、避けては通れないお隣さん同士の関係を

どんなことがあってもこじらせることなく、

円満に保っていくことが、島の平和を維持することにつながる。

という意味の喩えだそうです。

自分の顔が歪んでもというぐらいですから、

お隣さんに対してたとえ顔をしかめてしまうくらいに

ハラワタが煮えくり返るようなことがあっても、

ということなのでしょう。

それほどまでに憤慨したとしても、

そこは大人でいきましょう。

決して関係をこじらせてはいけませんよ。

 

なるほどー。

日本とお隣さんの国々との関係も、

今こそこの言葉を肝に銘じるべきではないだろうか...

なーんて思ってしまいました。