継続です!

下地イサム

継続です!

その二文字は、ずっと僕の人生に大きな難題として

立ちはだかっていた。

仕事を辞めない人たち。

毎日日記を書く人たち。

毎日ヤギの草を刈りに行く人たち。

(これは少数派だが、僕の父を含め島には確実にいる人たち)

継続をこよなく愛しているように見える人たちが、

やすやすとこなしているように見える人たちがいたのだ。

いやいや、簡単に思えて誰にだってしんどいものだよ。

継続をしている人の中には多分そんなふうに言う人もいるのかも知れない。

だとしたら、何がそのしんどさを乗り越えさせるのか?

見えそうで見えない答えが、

乗り越えられそうで乗り越えられない壁が、

いつも僕の目の前に確かに立ちはだかっていた。

そして今46歳、この年になってようやく、

いやまだ何となくだが、見えてくるものがある。

この先体力の衰えというものを考えたとき、

もしその「見えてくるもの」が50代までにあってくれて、

日々継続の中にどっぷり浸かって余生に突入できたら

どんなにいいだろうと思っていたまさにその矢先に、

ほのかだが確かに見えて来るものがある。

そして何となくものにできそうだという、

感覚のようなものがある。

何事も自分次第だよ!自分で努力しなきゃ。

世間では一般的にそう言われている。

そしてそれは全然間違いではない。

しかしどうやら「星の下理論」というのがあるらしい。

僕はその星の下に生まれて生きて来たということなのかもしれない。

だが、経験の積み重ねで少しずつその星の下理論を覆すことが

できるのかもしれないと、今思い始めている。

これはいい傾向だ。今までにない、すばらしい感覚だ。

この感覚こそが続いてほしい!