指笛の練習

下地イサム

指笛の練習

突然ですが、昨日は指笛の日だったみたいです。(沖縄だけですけど)
7月10日。なぜかというと、指を7の字に曲げて、10本の指全部使って鳴らせるからだそうです。ラジオの収録の時にその話題になり、幸人さんは小学生の頃指笛が吹きたくて毎日家で練習していたと言っていました。スッカスカの状態から少しずつ音が出るようになって、嬉しくて何度も「フィーッ、フィーッ」と未完成の音を鳴らし続けていたら、お父さんに「うるさいっ!やるなら外でやれ」と怒鳴られ、それでもどうしても鳴らしたくて押し入れの中で枕に顔を突っ込んで何度も練習したそうです。(笑)
その甲斐あって、今ではとーっても美しい指笛を鳴らすじゃありませんか。僕も同じような経験があります(下手ですけど)。指笛人口が多い沖縄では(特に男は)、だいたい幼い頃に指笛練習の経験をしているはずです。エイサーなど芸能の合の手なんかは、うまければうまいほど、粋な感じに聞こえるんですよね。粋な大人の真似をしたくなるんです。
指笛を鳴らす大人たちに憧れて必死で練習する子どもたち。何かを習得したいと思う熱意の前に憧れがあるというのはいいですね。指笛に限らず。
サキシマのレコーディングでも吹いてます。お楽しみに!