人生はメトロノームかな

下地イサム

人生はメトロノームかな

ギターを初歩から勉強し直そうと、音楽の理論を踏まえつつ毎日コツコツ弾いているのですが、いやー、実にいろんな段階があって、それらを部分的にかじっただけで、というか逆にとばしたり省いたりしながらよくも今日までやって来たものだと、自分でも驚いています。
専門的な言葉が多いので細かいことは省きますが、多種多様なあらゆる練習に欠かせないのがメトロノームです。欠かせないというよりメトロノームを使った方が確実に上達するということです。ゆっくりしたテンポでカチカチと一定のリズムの中でキッチリ収めながら弾く。そして徐々にテンポを上げていく。このルーティントレーニングを積み重ねるうち、縦のリズムから横のリズムへと横断的に、自由自在に、エモーショナルに弾けるようになるのです。あ、そうなるそうです。そこの域にはまったく到達していませんけど(笑)。

型破りの人は型を習得済みなんですよね。「カチ」から次の「カチ」へとメトロノームが一定のテンポで移動する間にその枠内にしっかり収め切れるという人です。そういう人がリズムを無視したかのように突っ込んだり溜めたりして弾いたとしてもサマになるのです。カッコいいのです。しかし枠内に収め切れない人が弾くと、ただ単にリズム感のない弾き方にしか聞こえません。
基礎よなんと美しい!
より高い建物を建てるときには、それを支えるためのより深い基礎のくい打ちが必要なのです。
これから先の人生を自由に謳歌するために、メトロノームの振り子を動かそうではありませんか!って、今はメトロノームアプリですけど(笑)。

今日も10周の後の心地良さの中で眠りにつきます。