11月2015

下地イサム

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2015.12.10(木)西大井タルマッシュ下地イサムLIVE ※SOLD OUT キャンセル待ち受付中

12月10日(木)西大井タルマッシュ下地イサムLIVE は満席となりました。

ありがとうございます。

只今、キャンセル待ち受付中です。

前日の12月9日(水)は残り僅かですがお席がございます。

お早めにお求め下さい。

■時間:OPEN 18:00 START19:30

■料金:前売り3,500円

■予約/お問合せ:タルマッシュ 03-6426-6458

※ご予約はお電話のみとさせていただきます。

 

 

白鳥英美子さん

あれは僕が20歳のときでした。

都立病院の救急外来でアルバイトをしていた僕は、

一つ年上の職場の先輩に誘われ、彼のアパートに泊まりに行きました。

酒の好きだったその先輩と二人で深夜まで飲み、

翌朝、どんよりと重たい二日酔いで目を覚ますと、

小さな音量で心地良いメロディーが、部屋の中に流れていました。

ヨーロッパの古い街の片隅から聞こえて来そうな、

異国のフォークソングのようなメロディー。透き通る女性の歌声。

相模原の小さなアパートに、素敵な違和感の風を運んでいました。

それは白鳥英美子さんのアルバムだと、先輩が教えてくれました。

そのメロディーは、とにかく僕の胸に深く入り込んできました。

初めて聴くメロディーなのにとても懐かしい。

遠い思い出をたどって、どこまでも吹き抜けて行くそよ風のように、

切なくて優しくて、さわやかで透き通っていて、

ただただ感じる世界に僕を浸らせてくれました。

僕はすぐにそのアルバムを買いに行き、

あれから25年余り、ずっと聴き続けています。

楽しい事があったときも、

辛い事があったときも、

その音楽はあの時のままの優しさで

ただ感じるだけの世界に僕を連れて行ってくれます。

 

まさか会えるはずもない白鳥さんに、なんと8年前の「歌謡コンサート」

の会場でお会いすることができたのです。

奇跡は起こるものです。

歌謡コンサートに出演すること自体が奇跡のようなものでしたから(笑)。

トワ・エ・モアとして出演されていた白鳥さんの楽屋に挨拶に行くと、

当然のことながら、ご本人がいらっしゃるではありませんか。

ずっと聞き続けて来た声のご本人が目の前に!

僕はもうガチガチに緊張してしまって、挨拶をするのが精一杯でした。

あのこともこのことも言いたかったのに、本当に一言も声に発することが

できませんでした。

そのあと鳥羽一郎さんの楽屋、森進一さんの楽屋と続けて行ったのですが、

その方々はその方々で、僕が幼少の頃から見ているブラウン管の向こうの

大スターです。緊張しないはずがありません。うちの父なら床にひれ伏して、

目も合わせられないぐらいのお方々です。

緊張というのは、上書きされずにただ上塗りされていくものなんですね。

おかげでどこかの神経が麻痺してしまったみたいで、

本番は逆に普通に歌えてしまいました。

歌っている間の記憶がまったくないのですが(笑)。

何はともあれ、人生の中で生の白鳥英美子さんにお会いできた

あの貴重な一瞬は、僕の一生の宝物となりました。

 

僕の愛聴盤『AMAZING GRACE』『The Brand Knew World』

興味のある方はぜひ一度聴いてみて下さい。

IMG_2022

 

僕のルーツ(つづき)

「あなたはヨルダンにいました」

その女性は僕にそう言いました。

正確には、「今のヨルダンがある辺り」らしいです。

唐突な書き出しですみません。

(その状況に至るまでにはいろいろと細かい話もあるのですが

個人情報もあるのでそこは割愛します)

その女性は僕の知らない人でしたが、

この方がおっしゃるには、どうやらその時一緒にいた方らしいのです。

「戦争中で、豪の中に避難していました」

と、その女性は言いました。

あなたは守る人のために戦場にいかなければならない人でした。

そして出かけていったのです。

嘘とも本当とも取れるその話は、しかしその方が笑いもせず

もの静かに語っているためか、

僕はなぜかその「ヨルダンの辺り」を回想するかのように

聞き入ってしまいました。

僕は宮古の人間です。久松出身です。

かけ離れた現世とは何一つ比べてはいけないのかもしれません。

過酷な思い出と言えば、さとうきび畑で収穫作業をさせられた

幼少時代、父親の漁の助手として駆り出され、囲った網の中で暴れる

ロウニンアジ(プンガーラ)に体当たりで飛び込まされた少年時代

ぐらいでしょうか。

誰かの命を守るために自分の身を犠牲にして戦場に出かけていった

ことなど、記憶の片隅にもないのです。

なのに、いや、だからこそ僕は不思議な気持ちでその話を受け止め

ないわけにはいきませんでした。

真実かそうでないかは、もしかしたら全く問題ではなく、

自分についてのこのような時空を超えた話を、

まるで自分とは別世界の事として、それでも自分の事なのかと

思いながら聞く自分、そのことがとても興味を引いたのです。

 

乾燥地帯の過酷な環境から、温暖湿潤な島に生を受け、

曲がりなりにも幸せな人生を送っていることを鑑みると、

前世や現世を信じるとするなら、前の人生では少なからず

徳を積んだのかなと思わなくもないですが...やれやれ、

それを自分の胸の内に秘めて「幸せをありがとうございます」

と思える自分でいたいのですが、このようにブログで公開

までしてしまって、まるで前世に思い上がっているように

見えなくもない自分が悲しい。(前世の僕、ごめんなさい)

 

その後イースター島に渡ったということなのか!?

ということは戦場で生き残れたということなのか!?

肝心な事については闇の中です。

『ラストワルツ』という歌があります。

『No Refuge』(避難場所がない)というアルバムに入っています。

闇の真相が元になって出来た歌です(笑)。

ぜひ聴いてみて下さい。って、

すべてのオチは宣伝かーっ!(ごめんなさーい)

ヨルダン