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下地イサム

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ため息温暖化

たとえば70億匹のヤギだけしか住んでいない地球と、70億人の人間だけしか住んでいない地球では、大気が大きく違うような気がする。大気中の形而上的成分がまったく違うのではないかと。
責任や悩みや怒りなどとともに吐き出すため息のような空気と、嬉しさや楽しさや歓喜、興奮などとともに吐き出す空気、それらが大気中でブレンドされるのは、おそらく人間の世界だけだろう。それは室外機から出るモワッとした空気のように、澄み渡りに欠けた、精神成分過多の空気のような気がする。
一方ヤギたちは、苦悩や幸福などの概念のない世界で生きているはずだから、ストレスゼロとは言わないまでも、吐き出す空気は無邪気度97パーセントぐらいはあるだろう。責任や悩みや疑念や憎悪などの混ざらない、澄みきった空気で覆われている世界に違いない。ため息だけで地球温暖化になりそうなのは人類社会だ。

ヘッセの『幸福論』を読んだらこういうことが書いてあった。人生の中で一番幸福だったのは幼少の頃だった。おそらく世の大人たちのほとんどが幼い頃と答えるに違いない。なぜなら、幸福という概念が入り込む前の無邪気な魂で、毎日が楽しく輝いていたのはあの時だけだから。理性で考えるのではなく魂で感じるのが幸福なのだと。
なるほど、幸福の意味をわかったその瞬間から、真の幸福はもう訪れないということなのだろうか。明日も必ず楽しいと思えた日々の中で、ただ水面に石ころを投げ、何十回とその石ころが跳ね続けたとき、無邪気な魂で純度100パーセントの歓喜に包まれたあの時だ!
たしかに、あれはもう来ないな。

アルバム最終仕上げ

今日からサキシマのアルバムの最終仕上げ、ミックス作業に入りました。
前回も同じような内容のブログをアップしたと思いますが、あれは録音の最終でした。
今回は音のバランスの最終調整でございます。長い長い道のりを経て、今やっとゴールが見えてきたという感じです。ジャケットのデザインなど、このあと何度も最終調整と思しき作業があるにはあるのですが、最終段階には間違いありません。スピードは遅くても歩いていれば辿り着くところに着くんですね。

ところで長い期間と言えば、今日のお月様は68年ぶりのスーパームーンらしいですね。全国の天気では沖縄だけが見られるとの今朝のニュースだったみたいですが、どうでしょう?皆さんには見えたでしょうか?次のスーパームーンを見る時までがんばって長生きしたいと思います(笑)。

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深夜作業

輝く満月に照らされたスタジオ『パワーステーション』で、昨日に引き続き深夜作業でエンジニアの上江洲氏にがんばってもらっています。
一音の重み、たかが音、されど音かな。毎回ミックス作業の時に感じます。深いんだなぁ!考える世界ではなく感じる世界に正しい答えなどありません。どう感じてどう生かすか、そこに全神経を集中させるだけです。
三線の一音に命をかけて弾いている幸人に応えるように、音の仕上げにもまた一音に魂を込めてやっているという感じです。それぞれ役割は違うけれど、音への気持ちは同じです。

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