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■「希望を注げ」発売!!

「希望を注げ」
2011年9月9日(金)発売    (沖縄限定販売・マキシシングル)  
TEI-20/¥1,000(税込)

  • 希望を注げ(オリオンドラフトビールCMソング)
  • 南の島で(オリオンドラフトビール2010年CMソング)
  • 我達が生まり島(Live at Café Milton 2011.7.31)
  • 希望を注げ(カラオケ)
  • 南の島で(カラオケ)

高良レコードhttp://www.takara-r.com/takarahp/text/takara-top.html

 

ゴーストライターを語る!

ドラマ「ゴーストライター」にハマって観ていました。

セリフがよかったぁ。

脚本ですね。

書く人が、書く人のことを書くから、深みがあるんでしょうか。

シンプルで短いセリフが、心の奥底に沁み入る感じがしました。

ゴーストに頼らざるを得なくなった側も、

ゴーストを引き受けざるを得なかった側も、

どちらにもそれぞれの苦しみと弱さと葛藤があり、

その背景もわかりやすく描かれていたと思います。

そのような状況に陥ると、もしかしたら自分もそうなってしまうかもしれない、

そう思わされながら観ていました。

んー、気持ちわかるなー。

 

って、

あ、いえいえいえ、

いませんよもちろん。

最近書けてないからねー、僕も。

って、おいおいおい。

ゴーストがいてそれかいっ!

 

失礼しました!話しを戻します。

ゴーストライターの存在が世間に明るみになり、

転落していく主人公は、書くことも止め、

多くを失った代わりに、罪の意識に苛まれる苦しみからは

少しずつ解放されていきます。

平穏な日々を送っていくかのように見えました。

しかしもともと書くことが生き甲斐だった人間。

書かない日々が徐々に苦しくなっていきます。

書けないことが苦しくて仕方がなかったのに、

書かないと決めた人生がまた苦しいのです。

世間を騙していた呵責の苦しみからは解放されても、

自分自身を偽って生きることの苦しみからは逃れられません。

そして主人公は一心不乱に、かつてないほど無我夢中で書き始めます。

「書くことが苦しいんじゃない」

「苦しいから書くのよ」

自らのゴーストライターだった川原由樹に向かって、

天才小説家、遠野リサが静かに言います。

 

そして最終回、遠野リサの最後のセリフです。

「偽りのない人生なんてどこにもない。

偽りの私も、本当の私だ。愚かで愛すべき私」

 

いいドラマでした。

すね毛

今日の沖縄は少しモヤがかかりながらも晴れています。

いや~、いい天気。

気持ちがいい春の陽気だというのに、どこにも出かけられないので、

これはもうのんびりするしかないと思い、

追い立てられていてやらなければいけないことなんかは完全に無視して、

ベランダで日光浴をしながら力いっぱいウトウトしました。

 

 

すると不意に自分の足のすね毛が目に止まり、何だか急に全部剃り落としたい衝動に駆られてしまいました。

kowaidesu.

sonnajibunga.

今までの人生にこのような感覚というのは一度もなかったんですけどね。

春の草原を思わせるこのすね毛たちを

もし全部剃り落としてしまったらどうなるでしょう?

どうなるもこうなるも、また新しいすね毛たちが生えてくるだけでしょうね。

同じ人間の同じすね毛が。

いや...

でもそれは同じすね毛でしょうか?

あの日さとうきび畑で植え付けしながら土まみれになったあのすね毛でしょうか?

パイナガマビーチでマリンブルーの潮水に浸かったあのすね毛、

風呂場で何万回とボディーソープにまみれてきたあのすね毛たちとは、

まったく別ものの、

この世に初めて顔を出す、新参すね毛たちではありませんか?

こんにちは!すね毛くん。

って、

まだ剃ってませんけどね..

あ、いや、何を言わせるんですか。剃りませんよ。

 

肉体は滅びようとも魂は...

みたいに、

今僕の身体と一心同体のこのすね毛たちを全て滅ぼしたとしても、

また新しい芽が、この新緑の季節に、より一層のたくましさで顔を出してくることを想像すると、なんだかそれだけで元気が出てきました。

40歳を過ぎて衰えゆくだけと思い込んでいたこの肉体に、新しい命のマグマが静かな種火で眠っているのです。

僕はもう段々と居ても立ってもいられませんよ。

頭の中は5枚刃T字カミソリ、あ、いや、

 さようなら、すね毛くん!

 いやちがうって、

立ち向かおうってことですよ。

追われてないでね。

こっちから向かっていくさぁ~。